高田教会の主日公同礼拝式順

 

「信仰生活の外形・かたちと信仰そのものとの間には、最も密接な関係が存在し、建築的・形態的伝統を尊重することがなくなれば、神聖な聖体拝領の戒律における内的信仰を維持することはほとんど不可能である。」

(A.W.N.ピュージン『内陣正面仕切と十字架上のキリスト像を頂くロフトに関する試論』1851年)

 

聖書は『聖書 新共同訳』、讃美歌集は『讃美歌21』を使用。

 

毎月第1主日(日曜日)…式文を用いて礼拝を執行しています

=神の招き=

点鐘・前奏・入堂

招  詞

開式讃美

罪の告白(キリエ含む)

赦しの言葉

詩編交読・グロリア・パトリ[頌栄]

=御言葉の礼拝=

祈  り(御言葉を聴く備えの祈り)

聖書朗読(旧約日課・使徒日課・福音日課)

祈願讃美

説教・祈り(説教前の聖霊の照明を求める祈りを含む)

応答讃美

=信仰の告白=

信仰告白

※第1主日は「日本基督教団信仰告白」

(洗礼・入会等の諸式はここで行われる)

(その週に誕生日を迎える者がある場合はここで誕生祝福を行う)

=感謝の礼拝=

執り成しの祈り

平和の挨拶

献  金

聖  餐

 聖餐讃美

 序  唱

 サンクトゥス[聖なるかな]

 感謝聖別祷

 主の祈り

 陪  餐

 感謝の祈り

※聖餐が省略される礼拝の場合は、献金→主の祈り、となる。

=派  遣=

報告・案内・紹介

派遣讃美・終りの讃美

祝  福

後  奏

※主日公同礼拝式文は新井教会「礼拝式文」とほぼ同一(「執り成しの祈り」は司式牧師による祈り)。PDF参照。

 

その他の週の礼拝…下記の式順で礼拝が執行されます

神の招き=

点鐘・前奏・入堂

招  詞

開式の祈り(礼拝の招きへの感謝・罪の告白・赦しの祈願)

開式讃美

交読詩編(頌栄付)

子どものための祝福

祝福後、(讃美歌21)162番答唱のみ2回歌う
ヒムプレーヤーによる奏楽の場合は(讃美歌21)161番を歌う

=御言葉の礼拝=

聖書朗読(旧約日課・使徒日課・福音日課)

祈願讃美

聖霊の照明を求める祈り・説教・祈り

応答讃美

=信仰の告白=

信仰告白

※通常は使徒信条、三大祝日はニケア信条

誕生祝福(対象者がある場合)

=感謝の礼拝=

執り成しの祈り

平和の挨拶

献  金

奉献の祈り

主の祈り

※聖餐が行われる場合は奉献の祈りの後に入る。聖餐式順は主日公同礼拝式文に準じ、式文礼拝に於いて一同で唱えている「聖なるかな[サンクトゥス]」は讃美歌83番の歌唱に代える。主の祈りは聖餐の中で祈られる。

=派  遣=

報告・案内・紹介

派遣讃美

祝  福

後奏・退堂

 

聖餐の陪餐方式

 初代教会及び当教会の宣教の母体であるメソジスト教会の伝統に則り、会衆が聖壇部に進み出て聖卓を囲んで与る。なお、オルターレールが教会堂改築時に撤去されてしまった上、近年の高齢化の進行を鑑み、メソジスト教会の伝統である跪座陪餐は行わず起立したまま陪餐している。陪餐資格は日本基督教団の定めに従い、洗礼と堅信礼を受領した者とする(いわゆる成人洗礼は洗礼と堅信礼がワンセットになったものと捉え得るものである)。

 

なぜ着席のままではなく起立し聖壇部に進み出て陪餐するのか

*歴史的背景

 2000年にわたるキリスト教の歴史の大半においては、会衆は聖壇部に進み出て陪餐していた。日本の大方のプロテスタント教会において行われている、各自が席にとどまったままで陪餐する着席陪餐の歴史は浅く、キリスト教の歴史の中では例外的なものである。着席陪餐は改革派のツヴィングリが始め、17世紀に英国の非国教徒(英国国教会(聖公会)以外の教会)の間で一般的なものになったものであるが、これは当時年に1回陪餐するかしないかという信仰生活を送っていた信徒たちに対して、年4回執行される聖餐を拒否させないで陪餐させるという効果を生み出したものであった。

*聖壇部に進み出て陪餐する際に起こる霊的効果

 全てのキリスト者は、キリストの十字架による罪の赦しと、このキリストに対する信仰によって恵みとして与えられる永遠の命なしには生きることができない存在である。この救いの恵みを与えるキリストが、パンとぶどう酒に霊的に臨在しておられるのが聖餐である。永遠の命と罪の赦しを与え給うキリストに養われるため、全てのキリスト者は絶えず聖餐に与ることが必須なのである。メソジスト運動を始めた英国国教会(聖公会)司祭ジョン・ウェスレーは、毎週聖餐を守るよう勧告している。

 会衆は祈りをもって、キリストへの献身と共に、聖餐にたたえられているキリストの命と罪の赦しの糧を受けることを決断し、信仰をもって聖卓(聖壇部)に進み出る。そして、陪餐することによってキリストの救いの糧に養われると共に、キリストと一つとされる(キリストの体と血を食し体内に入れることでキリストと一体化するため)。そのようにされた会衆は、キリストによる救いを証しするためにこの世へと派遣されていくのである。

 

 礼拝式順は、2006年に日本基督教団信仰職制委員会によって発表された『日本基督教団式文(試用版)』に記載されている「主日礼拝式A・B」に準拠して編成。ただし、上記「主日礼拝式A」の聖餐式文は内容の盛り込み過ぎで文言が冗長であるため、序唱、聖なるかな[サンクトゥス]は『日本聖公会祈祷書』(改訂第1版、日本聖公会、2004年)の173~174頁、感謝聖別祷は『ルーテル教会式文』(第2版、日本福音ルーテル教会、2001年)の34~35頁に記載されている礼拝式文の3「設定(二)」の文言(紀元200年頃のヒュポリトスによる典礼文)に差し替えている。